『カメラを止めるな!』前半の意義深い退屈さ。

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こんにちは。鬱陶しい夏が終わり、涼しさとともに寂しさの訪れる時期なんてアンニュイなことを思ってたらまた暑くなって半ギレするそんな曖昧な季節感いかがお過ごしでしょうかヨタロぅです。

Directed by Shin'ichirô Ueda. With Takayuki Hamatsu, Yuzuki Akiyama, Harumi Shuhama, Kazuaki Nagaya. Things go badly for a hack director and film crew shooting...

結構前に見てたんですが、どうにも面白い以上のことが伝えづらい作品だったし、私がおすすめするまでもないので、とくに感想も書かなかったのですが、時間も立ったので、多少のネタ的になにバレをあれしてもアレじゃないかと思って感想を。

超面白かった、のは大前提として、

鑑賞中の正直な感触としては、前半がつまらない、でした。

どうやらものすごく面白いらしいとの前評判により、かなり高めのハードルを設定して見始めたものの、フツーに退屈してました。

いろいろと入れ子構造になっているのはちゃんと理解できたし、長回しのすごさも承知しつつ、「いろいろと頑張って撮っているのは分かるけど、どんな立ち位置で見れば良いのか定めてくれないと関心の仕方がわからない」と思いながら前半は過ごしていました。そうこうしているうちにハードルは徐々に下がっていき、期待値も何もなくなりフラットな状態に。

そこからの後半。

前半の退屈さが嘘のように無類の面白さを発揮する。

もちろん前半部分は濃密な伏線が配置されているので、その面でも非常に有意義ですが、個人的な感触の流れとしては、退屈さでハードルをリセットしてくれるという作用があったように感じました。

2時間弱、座席に拘束される映画館ならではの体験だと思います。

前半との落差は、ひょっとして地上波で始めてみた場合は途中でリタイアしてしまう人もいるのでは無いかと勝手に危惧してしまうほどです。

おそらく宣伝側もそれを思ってか、ネタバレ気味のキャッチコピーや予告編を作って、前半だけじゃありませんよとアピールしたのでしょう。

以上の事柄や、満員で笑いに包まれた客席を含めて、久しぶりに映画館でしか味わえない体験ができたと思います。

ともすれば一旦観客を幻滅させるってのも一つの技法なのかと思ってしまったり。

まあ意図して使用するのはかなりの手腕と信頼関係が必要と思われますが。

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